ホーム / コラム / エポキシ・ウレタン・ポリフレーク比較
エポキシ・ウレタン・ポリフレーク徹底比較|剥がれにくい塗床はどれ?
コンクリートの床を塗る「塗床(としょう)」には、いくつかの種類があります。ネットで調べると「エポキシがいい」「いやウレタンだ」と情報が割れて、かえって分かりにくいですよね。この記事では、代表的なエポキシ・ウレタン・ポリフレークの3つを、耐久性・見た目・向き不向きで正直に比較します。そして施工店として一番お伝えしたいのは、「剥がれにくさ」を決めるのは塗料の種類よりも下地処理だということです。
コンクリート床の塗装に使われる主な3種類
ガレージ・土間・駐車場・店舗などのコンクリート床を仕上げる工法は、大きく分けて次の3つがよく使われます。それぞれ「樹脂の性格」が違い、得意な場所・苦手な場所があります。
- エポキシ樹脂——硬くて摩耗に強い、塗床の定番
- ウレタン樹脂——弾力があり、ひび割れに追従しやすい
- ポリフレーク(フレークフロア)——樹脂にフレーク(薄片チップ)を散布する意匠系の工法
「どれが一番いいか」ではなく、「その床に何を求めるか」で正解が変わります。順に見ていきましょう。
エポキシ・ウレタン・ポリフレークの特徴と向き不向き
エポキシ樹脂:硬さと定番の安心感
硬く仕上がり、摩耗や薬品に強いのが特徴。工場・倉庫の床で長く使われてきた実績があります。一方で硬いぶん紫外線で黄変しやすく、下地のひび割れに追従しにくいため、直射日光の当たる屋外や、ひびが動きやすい床では劣化が早まることがあります。
ウレタン樹脂:弾力でひび割れに追従
エポキシより弾力があり、下地の細かい動き・ひび割れに追従しやすいのが強み。歩行感もやわらかめです。反面、硬化に時間がかかる、傷が付きやすいといった面もあり、重量物や強い摩耗がかかる場所では仕様の見極めが要ります。
ポリフレーク:耐久性と「魅せる」意匠の両立
樹脂の層にカラーフレークを散布し、トップコートで閉じ込める工法です。単色ではないマーブル調の意匠に仕上がり、フレークがわずかな凹凸を作るため防滑性にも寄与します。紫外線・タイヤ痕・薬品に強い仕様が選べ、施工作業が最短1日で終わるのも特徴です(車の乗り入れ・完全硬化までの時間は、仕様や気候により別途かかります)。ガレージや玄関土間など「見た目にもこだわりたい床」で選ばれています。ポリフレーク単体の詳細はPolyFlake(ポリフレーク)とは?をご覧ください。
一覧で比較する
| 項目 | エポキシ | ウレタン | ポリフレーク |
|---|---|---|---|
| 硬さ・耐摩耗 | 高い | 中〜高 | 高い(トップコート依存) |
| ひび割れ追従 | 低い | 高い | 中(弾性仕様・目地処理で対応) |
| 紫外線(屋外) | 黄変しやすい | 製品により対応 | 対応仕様あり |
| 見た目 | 単色が中心 | 単色が中心 | フレークの意匠仕上げ |
| 防滑性 | 仕様による | 仕様による | フレークの凹凸で寄与 |
| 工期の目安 | 数日 | 数日(硬化長め) | 施工作業は最短1日 ※乗り入れ時期は別 |
| 向く場所 | 屋内の工場・倉庫 | ひびが動く床・防水兼用 | ガレージ・土間・店舗 |
※ 各樹脂には多くの製品グレードがあり、上表は一般的な傾向です。実際の適否は下地の状態と使い方によって変わります。
「剥がれにくさ」を決めるのは種類より下地処理
ここが一番大切です。エポキシでもウレタンでもポリフレークでも、剥がれる床の大半は「樹脂の選択ミス」ではなく「下地処理の不足」で剥がれます。
コンクリート表面には、レイタンスと呼ばれる脆い層や油分・汚れがあります。これを研磨(ケレン=塗装前に表面を削って整える下地処理/ダイヤモンド研磨など)で取り除かずに塗ると、どんな高性能な塗料でも「脆い層に乗っているだけ」の状態になり、そこから剥離します。プロが施工時間の多くを下地処理に割くのはこのためです。
エポキシ塗床が「剥がれる」のも、原因の多くは下地処理
「エポキシが剥がれた」という失敗の多くは、エポキシが悪いのではなく下地処理が足りなかったケースです。塗料選びの前に、まず下地を正しく作れる業者かどうか——それが床選びで本当に見るべきポイントです。
用途別・おすすめの選び方
- 屋内の工場・倉庫で、とにかく硬く安く——エポキシが定番。屋外の紫外線は当たりません
- ひびが動きやすい床・防水も兼ねたい——ウレタン系が追従性で有利
- ガレージ・玄関土間・店舗で、見た目にもこだわりたい——ポリフレーク。意匠性・防滑性・短い工期のバランスがよい
- 直射日光が当たる屋外・駐車場——紫外線対応の仕様が前提。駐車場コンクリートの塗装もあわせてご覧ください
費用の考え方はガレージ床コーティングの費用相場で詳しく解説しています。