日本の一戸建ては、瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などの屋根材が一般的です。
一方、海外の住宅でよく見られるのがアスファルトシングルで、日本でも少しずつ増えています。
様々メリットとデメリットがありますが、屋根リフォームの際は検討してみるのもおすすめです。
アスファルトシングル屋根とは
アスファルトシングルは、ガラス繊維を基材にしてアスファルトを浸透させ、表面に砂を吹き付けた屋根材になります。
ザラザラとした見た目が特徴で、アメリカやカナダでは100年以上も前から使われています。
北米ではポピュラーな屋根材であり、他の屋根材よりも多くのシェアを占めています。
日本では瓦やスレートほど普及していませんが、リフォーム時にアスファルトシングルを選ぶ方も増加しています。
施工費用も安価なため、場合によってはリフォーム費用を抑えることが可能です。
アスファルトシングル屋根のメリット
アスファルトシングルのメリットは、非常に軽い点にあります。
軽量な屋根材とされるスレートよりも軽く、1平方mあたり10kg前後となっています。
そのため屋根が軽くなり、住宅に与える負荷も軽くすることができます。
結果的に住まいの耐震性が高まるので、地震が多い日本には適した屋根材と言えます。
防音性や防水性能が高いこともメリットでしょう。
アスファルトシングルは仕上げる際に防水シートを使っており、内部に雨水が侵入しづらい屋根材です。
表面の砂粒が音を吸収しますので、他の屋根材に比べて防音性が優れています。
金属製の屋根材のように、雨の叩きつける音が気になることもありません。
アスファルトシングル屋根のデメリット
アスファルトシングルには、デメリットもいくつかあります。
特にネックとも言えるのは、風で飛ばされやすい点です。
アスファルトシングルは施工時に接着剤や釘で止める一方、屋根材自体が軽くて薄いため、風で飛ばされることがあります。
もちろん多少の風で飛ばされる心配はありませんが、台風や強風時は注意が必要です。
小まめな点検やメンテナンスを行いましょう。
湿気に弱いため、カビや苔が生えやすいこともデメリットと言えます。
高温多湿な地域にお住まいの方は、影響を受けやすいので注意しましょう。
定期的に屋根を洗浄したり、塗装したりすることが必要になります。
まとめ
アスファルトシングルは日本では珍しい屋根材ですが、少しずつ普及しています。
北米では100年以上の実績があるため、信頼性は十分と言えるでしょう。
特に軽くて防音性が高いので、屋根の耐震性や防音性を高めたい方におすすめです。